お花を生けるときに、私が気にしていることの1つが「花器」です。
お花そのものに目が行きがちですが、
実は“どんな器に生けるか”によって、空間の雰囲気も、花の表情も大きく変わります。
同じ一輪の花でも、
ガラスの細口に入れたら涼しげに、
陶器の低い器に浮かべたら、どこか静けさをまとって見えることもあります。
私自身、晴龍やPartageで花を生けるときも、
花材だけでなく「この場所に、この時間に、どんな器が合うかな?」と考えながら選んでいます。
器も、花材の1つとして・・・。
空間に合うに選んだ器に、そっとお花を生ける。
その瞬間、ただ“花を飾る”という以上の、
ちょっとした対話や調和が生まれるような気がするんです。
「このお花には、どんな器が似合うかな?」
そんな風に考える時間もまた、花のある暮らしの楽しみのひとつです。
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